レオナルド・ダ・ヴィンチ（1452〜1519）は歴史上最も偉大な存在の一人であり、彼の功績と後世に与えた影響ははかりしれない。本書は、このイタリア人の画家にして彫刻家、解剖学者、建築家、エンジニア、科学者のどの分野にも天才の名が付くダ・ヴィンチの、広域にわたる業績を紹介した、これまでにない完璧ともいえる作品集である。読者はダ・ヴィンチﾀの多方面にわたる作品に触れ、息を呑むことであろう。

フランク・ツォルナー

１９５６年生まれ、１９８７年にハンブルクにて芸術論及び建築論の博士号を所得、１９９６年にレオナルド・ダ・ヴィンチに関する論文を発表、マールブルクで大学講師の資格を得る。ロンドンのウォーバーグ研究所研究員、ローマのヘルツイアーナ図書館助手を務める。ルネサンス芸術及び芸術論（レオナルド、ボッティチェリ、ミケランジェロ）、パウル・クレーに関する著書多数。１９９６年より、ライプチヒ大学教授。専門は中世・ルネサンス美術史。タッシェン社のベーシックアートシリーズ『レオナルド・ダ・ヴィンチ』（１９９８年出版）も執筆。

ヨハネス・ネイサン

素描図録編に付随したエッセイを担当。1995年、ロンドンのコートールド美術研究所にてレオナルド・ダ・ヴィンチの制作方法を研究し、博士課程を修了。ニューヨーク大学（1996／97年）とベルン大学美術史研究（1996−2001年）に教鞭を取る。2000年より後者の「アート。キャンパス」プロジェクトの責任者を務める。イタリア・ルネサンスと芸術作品の製作方法に関する論文を発表。